新古今和歌集の部屋

新古今和歌集と源氏物語歌他です。gooよりの移動なのでgoo辞書等関連はリンク切れです。

2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧

歌仙絵 壬生忠見 公任三十六人撰コレクションd30

壬生忠見 艸は のに も 日 と 春 ず む か な や え も たゞ 春日にま せた か らなむ 新古今和歌集巻第一 春歌上 題しらず 壬生忠見 燒かずとも草はもえなむ春日野をただ春の日に任せたらなむ よみ:やかずともくさはもえなむかすがのをただはるのひにまか…

唐詩選画本 子夜春歌 郭震

し やしゆんか くはくしん 子夜春歌 郭 振 はくとうのようりうしすでにるしゆんふうにふかしやうがこゝろまさに 陌 頭 楊 柳枝 已 被 春 風 吹 妾 心 正 だんぜつすきみがおもひなんぞえんしることを むかし晋に子夜といふ女有。こゑのよきゆへ 断 絶 君 懐 …

歌仙絵 大中臣能宣 公任三十六人撰コレクションd29

千とせまで かぎれる松も 大中臣能宣 けふよりは 君に ひかれて 萬よやへん 拾遺和歌集 入道式部卿のみこの子日し侍りける所に 千とせまでかぎれる松もけふよりは君にひかれて万代やへむ 金玉集、深窓秘抄、和漢朗詠集、奥義抄、袋草紙、古来風躰抄、定家八…

新古今和歌集聞書他 秋歌下 宮内卿 麻小衣の擣衣

宮内卿 まどろまで詠よとてのすさび哉あさのさ衣月にうつ聲 此哥人の打をきゝたる哥也。夜もすがら衣うつ ゆへにまどろまで月を見てさて擣衣かん じたる心面白くや。 ※新古今和歌集聞書(牧野文庫)に近い。 まどろまで月見よとてのすさび哉あさの小衣月にう…

歌仙絵 藤原仲文 公任三十六人撰コレクションd28

藤原仲文 ありあけの 月のひかりは まつ ほどに わがよの いたく ふけに ける かな 拾遺和歌集 冷泉院の東宮におはしましける 時月を待つ心の歌をのこどもの よみ侍りけるに 有明の月のひかりを待つほどに我が世のいたくふけにけるかな 拾遺抄、金玉集、深窓…

新古今和歌集聞書下巻 雑歌上 慈円 五十路の闇

慈圓 秋を經て月をながむる身となれりいそぢの闇を何なげくらん 四十の闇五十の闇など云は異なる心なし。只ふり行心のかきくら すさままで也。哥の心はさやかなる月を詠むれば行すゑの こゝろの闇もあらじとなり。誠に道心者の哥なるべし。 ※新古今和歌集註…

歌仙絵 小大君 公任三十六人撰コレクションd27

三條院女蔵人左近 いはばしる 夜の契りも たえぬべし あくる わびしき かつら ぎの かみ 拾遺和歌集 雑賀 大納言朝光下らふに侍りける時女のもとにし のびてまかりてあか月にかへらじといひけれ ば 春宮女蔵人左近 岩橋の夜の契りもたえぬべし明くるわびしき…

新古今和歌集聞書下巻 雑歌上 覚性法親王

入道親王覚性 詠して過にしかたを思ふ間に峯より嶺に月はうつりぬ 月を待出し東の峯よりながめして過こし方をおもふ間に西 の峯に月のうつりたると也。面白き哥也。 ※新古今和歌集註(高松宮本)に近い。 月を待出し東の峯よりながめしてこしかたをおもふ間…

歌仙絵 藤原元真 俊成(公任)三十六歌仙コレクションd26

藤原元直 咲にけりわが 山ざとの卯かき ねに のはなは みえぬ 雪と みる まで 元真集 咲きにけり我が山里の卯の花は垣根に消えぬ雪と見るまで ※灰色の文字は、かすれ、欠損で見えなかったので、たぶんこの樣に書かれていたと言う字。 令和7年8月29日 壱/…

源平盛衰記図会 巻の一 鹿谷密謀2

俊寛の山荘 鹿谷に會合して 平家を亡す 謀を互に談と給ふ。 今に談合谷 といふ。 悩すこは浅増き御企也と大に諫申ければ法皇の御幸は無りけり。鹿谷には軍評定の 為に人々多く集て宴しけり。多田藏人が前に盃ありけるに新大納言青侍を招て 私語給へり。青侍…

絵入横本源氏物語 須磨 見る程ぞ 筑紫の五節の上京の途次

ほどいはんかたなく恋しく、おり/\ 人々゙ のこと思ひ出給に、よゝとなかれ給。夜 源 ふけ侍ぬと聞ゆれど、猶いり給はず。 源 見るほどぞしばしなぐさむめぐ りあはん月のみやこははるかなれども。 源心 御門 そのようへのいとなつかしう、むかし 物語゙など…

唐詩選画本 贈喬侍御 陳子昂

をくるきやうじぎよ ちんしこう 贈喬侍御 陳子昂 かんていさかへこうくわんうんかくうすんすへんこうをべしあはれむそう 漢庭榮巧宦雲閣薄邊功可憐驄 ばのしはくしゆためにかだれがゆうなる これは當時唐の朝ていをそしつたものなれどもいみ 馬使白首爲誰雄 …

歌仙絵 坂上是則 公任三十六人撰コレクションd25

みよしのゝ 坂上是則 山の しらゆき つもるら し ふるさと さむく なりま さるなり 古今和歌集 冬歌 奈良の京にまかれりける時に、やどれりける所にてよめる み吉野の山の白雪つもるらし古里さむくなりまさるなり 古今和歌六帖、金玉集、深窓秘抄、和漢朗詠…

尾張廼家苞 雑歌中8

尾張廼家苞 五之上 後白河院栖霞寺におはしましけるに駒牽の引分 の使にてまゐりて 定家朝臣 さがの山千代の古道跡とめて又露わくるもち月の駒 詞書駒引の引わけの使の事、江次第公事根源などにみえ たり。諸國の牧よりも貢る馬を紫宸殿にて御覧ずる儀あり。…

歌仙絵 清原元輔 公任三十六人撰コレクションd24

清原元輔 秋 鹿 の の に 萩 ゝ な 音 し の ゝ う が ふ き し つ ら る を て さ し と が の な 元輔集 小野宮のおとどさが野にいでて侍りしに 秋のののはぎのにしきをふるさとにしかのねながらうつしてしがな 和漢朗詠集 萩。三十人撰は、わがやどに ※灰…

長明発心集 第六 后宮の半者、一乗寺僧正の入滅を悲しむ事

后宮半者悲一乗寺僧正入滅事 一乗寺の僧正かくれ給て後、そのはての事しける日、朝 より若き女房のつぼ裝束したるが涙おさへつゝ向わたり にたゝづむ有けり。人々あやしう思て事まぎるゝ日なれば、 わざと尋問人なし。すでに佛事はじまりて後、此女房 人にま…

歌仙絵 藤原興風 公任三十六人撰コレクションd23

たれをかもしる人にせん 高砂の 藤原興風 まつもむかしの 友ならなくに 古今和歌集 雑歌上 題しらず 藤原興風 誰をかも知る人にせむ高砂の松も昔の友ならなくに 新撰和歌、古今和歌六帖、和漢朗詠集、俊成三十六人歌合、古来風躰抄、定家八代抄、百人一首 ※…

平家物語巻第六 三 小督の事5

かし參らせ給ふべき、ゆめ/\かなひ候まじ。あひかまへて、此女房 出し參らすなとて、ともにめしぐしたる、めぶきしちやう などとゞめをき、その屋をしゆごせさせ、我身はりやうの御馬 に打乗て、内裏へかへりまいつたれば、夜はほの/"\とぞ明に ける。な…

歌仙絵 源順 公任三十六人撰コレクションd22

りけり もなかな ひぞ秋の 源順 ればこよ をかぞふ 照月なみ 水の面に 拾遺和歌集 秋 屏風に八月十五夜池ある家に人 あそびしたる所 源順 水のおもに照る月なみをかぞふれば今宵ぞ秋のも中なりける 拾遺抄、深窓秘抄、和漢朗詠集、和歌童蒙抄、古来風躰抄、…

唐詩選画本 五言絶句 易水送別 駱賓王

ゑき 易 すい 水 そうべつ送別 らくひん 駱賓 のう 王 此地別燕丹壯士髮衝冠昔時人 已没今日水猶寒 このちゑんたんわかるそうしかみかんむりをつくせきじひとすでにぼつしこんにちみづなをさむし むかしけいかといふ者ゑんの太子たんにたのまれしんのしくう…

雑歌下 歌仙絵 藤原清正 公任三十六人撰コレクションd21

な ど くも か か 井 え に ざ ら べ る 正 き 清 ゐの く 原 ふけ な の 藤 風 に 鶴 つ ら 田 天 う 新古今和歌集巻第十八 雜歌下 殿上離れ侍りてよみ侍りける 藤原清正 天つ風ふけひの浦にゐる鶴のなどか雲居にかへらざるべき よみ:あまつかぜふけいのう…

唐詩選画本 五言絶句 夜趙縦を送る 楊炯

よるおくる夜送 ちやうしやうを趙縱 ようけい 楊炯 趙氏連城璧由來天下傳送君還 舊府明月満前川 てうしれんじやうのたまゆらいてんかにつたふきみがきうふにかへるをゝくればめいげつぜんせんにみつ むかし趙王へんくわがたまをもつていられたればしんから城…

歌仙絵 源信明 公任三十六人撰コレクションd20

恋しさはおなじこゝろに あらずとも 源 信明 朝臣 今宵の月を 君みざら めや 拾遺和歌集 恋三 月のあかかりける夜女のもとにつかはしける 源さねあき 恋しさはおなじ心にあらずとも今宵の月を君見ざらめや かへし 中務 さやかにも見るへき月を我はただ涙にく…

美濃の家づと 四の巻 恋歌五1

恋哥五 水無瀬恋十五哥合に 定家朝臣 しろたへの袖の別に露おちて身にしむ色の秋風ぞふく めでたし。詞めでたし。 初二句は、万葉の詞也。 三の 句は、涙なるを、露といへれば、秋風の縁なり。 四の句は、紅の涙 をいふ。身にしむとは、秋風の身にしむかたか…

歌仙絵 源重之 公任三十六人撰コレクションd19

源重之風をいたみ 岩うつなみの をのれのみ くだけて ものを 思ふころ かな 詞花集 冷泉院春宮と申しける時百首歌たてまつりけるによめる 源重之 風をいたみ岩うつ波のおのれのみくだけて物を思ふ頃かな 深窓秘抄、玄々集、俊成三十六人歌合、古来風躰抄、定…

歌仙絵 藤原敏行 公任三十六人撰コレクションd18

藤原敏行朝臣 秌きぬとめには さやかにみえね ども風の音にぞ をどろ かれぬる 古今和歌集 秋歌上 秋立つ日よめる 藤原敏行朝臣 秋きぬと目にはさやかに見えねども風の音にぞおどろかれぬる 新撰万葉集、新撰和歌、古今和歌六帖、和漢朗詠集、和歌体十種(直…

源氏物語 湖月抄 蜻蛉 薫宇治訪問

みても、いみじうなくさうぞくもいとうる 細御服の時分な はしう、しあつめたる物なれば、かゝる御ぶく ればもてわづらふとなり に、これをいかでかかくさんなど、もてぞわづ 薫也 らひける。大将どのもなをいとおぼつかなきに、 宇治へ也 おぼしあまりてお…

歌仙絵 大中臣頼基 公任三十六人撰コレクションd17

一ふしに千世を こめたるつえ ならば 大中臣頼基 つくとも つきじ 君が よわひは 拾遺和歌集 賀歌 おなじ賀に竹のつゑつくりて侍りけるに ひとふしに千世をこめたる杖なればつくともつきじ君がよはひは 拾遺抄、古今和歌六帖、俊成三十六人歌合 ※おなじ賀 承…

新古今増抄 巻第二 式子内親王 花に物思ふ 蔵書

一 百首哥に 式子内親王 一 はかなくて過にしかたをかぞふれば花に物おもふ春ぞへにける 増抄云。はかなくては、非本意、いたづらに過にし あとの年/"\を手を折てかぞへてみればと上句に いひて、下句にはかなく過し体をことわるなり。 只花ゆへに雨をいと…

歌仙絵 源公忠 公任三十六人撰コレクションd15

ほとゝぎす 今ひとこえの きかまほし さに くらしつ ゆくやらでやま路 源公忠朝臣 拾遺和歌集 北宮の裳着の屏風に 源公忠朝臣 ゆきやらで山路くらしつほととぎす今ひと声のきかまほしさに 古今和歌六帖、拾遺抄、金玉集、深窓秘抄、和漢朗詠集、和歌体十種(…