新古今和歌集の部屋

新古今和歌集と源氏物語歌他です。gooよりの移動なのでgoo辞書等関連はリンク切れです。

延徳本 方丈記 又、かたはらに、琴琵琶をたて置けり

又、かたはらに、琴琵琶をたて置けり。いはゆる折琴つぎ琵琶是なり。
今さらの身に○(は)おは(ふせ)ぬ手すさびながらも、昔わすれぬ名殘に、折ふしはかきなで〃、おもひをやる。子期がごときの知音も物せねど、興あれば、しば/\松のひヾきに秌風の樂をたぐへ、岩がねにながるヽ水に流泉の曲をあやどる。藝はこれつたなければ、人の聞をよろこばしめむとにもあらず。獨しらべ、ひとり詠じて、みづから心やしなふ計なり。


(参考 大福光寺本)

カタハラニ琴琵琶ヲノヲノ一張ヲタツ。イハユルヲリ琴ツキヒワコレ也。

…略…

若余興アレハシハシハ松ノヒゝキニ、秋風楽ヲタクヘ、水ノヲトニ流泉ノ曲ヲアヤツル。

芸ハコレツタナケレトモ、人ノミゝヲヨロコハシメムトニハアラス。ヒトリシラヘ、ヒトリ詠シテ、ミツカラコゝロヲヤシナフハカリナリ。